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水巡る旅:鳥海山月山(1)

今年の海の日3連休は、”水を巡る旅”と銘打って
遠い鳥海山へ訪れようと決めた。結果的には鳥海山、月山を訪れた。
 
東北道から山形道を乗り継いで、
鶴岡に出るころ、朝焼けの空に鳥海山のシルエットが
浮かび上がっていた。初めての山に感動も一入。
 
以前、北飯豊の山小屋で同泊した鶴岡のご婦人から
”鳥海山はオシャレーな山”
と聞いて、いつかは行きたいと思って地図を買ったのが2015年。
想いを馳せてから4年越しだった。
  
3日間かけて一つの山を楽しもうという贅沢な計画。
1日目は、山は雲の中へ隠れているため、のんびり鳥海湖ハイキング。
2日目は梅雨の晴れ間、早朝から鳥海山山頂を目指し、下山はのんびり花めぐり。
3日目はゆっくり山麓歩きを楽しんで帰路につく計画だったが、
天候がよさそうな月山弥陀ヶ原へ向かう計画に変更した。
 
以下、出会った花々と水を巡る旅の記録だ。
  
水巡る旅:鳥海山月山(1)_d0357817_18345365.jpg
<ニッコウキスゲの群落、鳥海湖の谷を見下ろして>
  
鳥海山5合目の吹浦口から、いざ鳥海山へ。
お隣、象潟口は登山者・マイカーが混雑していたが、
こちらのコースは登る人が少なく、とても静かで良い選択だった。
なだらかな登山道を登ると、鳥海湖外輪に。
吹く風が心地よく、咲き始めたニッコウキスゲの群落が迎えてくれた。
 
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<静かな吹浦口登山道は、チングルマの群落が続く>
 
鳥海山のなだらかな尾根は残雪が多く残っていたのだろう。
至る所にチングルマの群落が満開を迎えていた。
それにしても花が豊な山だ。
 
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<ひっそりと咲く小さなヒナザクラ>
 
東北の山で見られる、ヒナザクラもあちこち群生していた。
ハクサンコザクラよりも二回りほど小さく、
可愛らしくも白く清楚な花だ。
この花に沢山出会えただけでも夫婦揃って大満足。
 
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<鳥海湖畔での出逢い>
 
湖畔の雪渓に入って、雪の上で休憩。
木道を歩く二人組をよく見たら、先週末に朝日連峰狐穴小屋で同泊、
お花の話で盛り上がったお二人だった。
急いで声をかけたら、こちらまで来て談笑。
このお二人、実は3月に新潟の雪割草の山で出会っており、
またこの人の少ない山の上でお会いするなんて驚きだった。
 
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<丸池様を覗く>
 
鳥海湖周辺散策の後、昼には一度下山し、
今度は山麓の森と湧水巡りへ向かった。
山の上は雨が降りそうだったが、麓は晴天。
 
まずは、鳥海山丸池様へ。
 
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<獅子ヶ鼻湿原、あがりこ女王>
  
つづいて、車を走らせて、秋田側へ。
獅子ヶ鼻湿原を散策。
いつも山で見ている根曲りブナと異なり、
様々な表情をしたブナの森を歩いた。
 
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<鳥海山湧水、鳥海マリモを探して>
 
山麓の湧水は、水量も豊富で、清らか。
まだ手つかずの自然、森の豊かさに感動した。

山麓の小さな温泉で汗を流し、象潟の街へ向かう。
 
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<水を巡って海へ、岩牡蠣>
 
楽しみにしていた岩牡蠣。本当に旨かった。
ペロリと平らげて、もう一度鳥海山5合目の駐車場へ戻る。
 
車中泊の支度をしながら、日本海の夕暮れを楽しむことに。
 
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<酒田夕暮れ>
 
湧き上がる雲の切れ間に酒田の街が見えた。
 
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<燃ゆる日本海、明日の晴天を願って>
 
いつもなら、麦酒で乾杯と行きたいところだか、疲労困憊。
長い長い一日だった。
眠さに負けて、横になったらあっという間にイビキをかいていた。
 
遠い鳥海山への旅、一日目終了、、、

by gaku-jin | 2019-07-23 18:13 | 夏の山

そこに山があるから

by hassaku