残雪登山(魚沼三山を眺めて)の続き。
 
標高1200mあたりを越えた頃だろうか。
追ってきた雲が、魚沼三山、八海山を越えて
あっというまに雲に包まれてきた。
 
尾根は、徐々に広がっていき、
急登、平らなステップ、急登、ステップ
この繰り返しとなった。開けているが、至近の八海山はもう見えない。
 

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眼の前広がるブナの森を登り進む。
山の天気は変わりやすい。
さっきまでの青空は消え、気づけば雪が降ってきた。
先行していた山スキーヤーも休憩しており追いついた。
 
天気は徐々に回復するだろうと思い、
ブナの根元にできた吹き溜まりの雪を掻いて、
風除けベンチを作り休憩。
 
辺りは白く化粧をした美しいブナの林立。
この眺めだけでこの日の山旅は十二分に満足だ。
 

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少しずつ明るくなってきただろうか。
雲の切れ間が出始めた。向こうの尾根も見えている。
滑らかな雪に、ブナの木立。やっぱり静かな森歩きはいいものだ。
 

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山スキーヤーは既に滑降ポイントへ向けて進んでいった。
どうやら山頂とはすこし違う方向のようだが、
ジグを切って登るトレースを追いながら
空の様子を見ながら上へと目指すことにした。
 
結構な急斜面の連続だ。
 

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登り詰めてゆくに従って、
時折眩い陽射しが美しいブナの森を照らすようになってきた。
それに伴い気温が上がり、霧氷が花吹雪となる。
なんて儚く美しいんだろうか。
 

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雪から顔出すダケカンバだろうか。
枝先に息吹がある。
雪はあれど、山は春へと向かっている。
 
登山の楽しみ方も、千差万別だが
山頂へ至る森をじっくり楽しむことも忘れてはならない。
このブナの森はそれを改めて教えてくれたようだった。
 

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つづく


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# by gaku-jin | 2017-04-13 12:09 | 春の山 | Comments(2)

そこに山があるから


by hassaku